2008/06/13

カタメとの思い出


僕は自分の性体験をなぞることで、弱変態の“作られ方”を検証してみます! 3回目はかなりエロが発達してきた、小学校6年生の時のお話。

平川さんにちんちんを見せて以来、あだ名はすっかり「鎌ちん」に定着してしまった。

あだ名といえば、子どもはなかなか残酷かつユニークなあだ名を開発する。
漁師の息子で、クラスで一番大きなおでこを持つ浜野君は「浜一」というあだ名で、 服がいつもお線香くさい中村君はなぜか「梵鏡」(ボンキョウ)。 片方の眼が少し潰れた杉沢君は「カタメ」で、 太っている池田君は、当時流行っていたブースカに似ていたことから「ヤッチャブー」。 やはり漁師の息子で気性の荒い三浦君は、下の名前から「マサカリ」と呼ばれていた。

学校の帰り、皆で岬に探検に行くことになり、 浜一、梵鏡、ヤッチャブー、○○○、カタメ、そして鎌ちんこと僕の6人で、 徒歩15分くらいのところにある岬に出かけた。

その岬は観光地なので、夏になると大型のバスに乗ってたくさんの人がやってきて賑わう。
でも、その時はもう秋で風も冷たく、海峡の波がドバドバ襲ってくるような、 ちょっと怖い感じの岬で、もう観光で来るようなひとは少ない。

6人で崖から海岸の岩場に降り立ち、探検の雰囲気を携えてどんどん激しい方向へ進んでゆく。 目的地は、しばらく進んだところにある洞窟だ。
奥行き10メートル、高さ幅ともに5メートルくらいの洞窟で、前から探検といえば、ここが候補になることが多かった。

最初にそれを発見したのは、浜一だった。
「おぅ!ここさ女のパンツあるべ」
「どらどら。どこさあるってか。」
みんなが集まって声をあげる。
「うわっ、汚ったねぇ!」
花だったか、苺だったか、明らかに女性もののそれは別段汚れているというわけではなく、 そこに置かれてから、それほど日数が経っているようにも思えなかった。

僕は、本当は手に取ってじっくり見てみたかったけど、 周りのみんなが既に“汚ねー”という烙印を押してしまったので、 それを押しのけてまで、触ることができなかった。 絶対エンガチョされるに決まっている。

僕以外、ただひとり「カタメ」は黙って輪の外に立って眺めていたけど、 奴はいつも無口だったから、ほんとのとこどう思っているのかは分らない。

翌日どうしても気になって、“パンツを手に取る”ために、 放課後一人でまた例の洞窟に行った。 少し怖かったけど、急ぎ足で現場へ向かった。

でも、その洞窟には先客がいた。
「カタメ」だった。 僕が目撃したカタメは、手にパンツを取って横に大きく引っ張って伸ばしていた。
僕は気付かれないよう、そこから離れた。。。

その後ヤッチャブーは先生に、マサカリはヤクザになったらしいが、 浜一、梵鏡そしてカタメが、その後どういう人生を辿っているのかは知らない。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いい話じゃないですか〜。スタンドバイミーっぽくて。
結構高い割合で下着に興味をもつ男がいるということが
このエピソードでもあらわれていますね。
もしカタメ君に先を越されてなかったら、鎌ちんさんは
パンツをどうしたんでしょうね。。。。

匿名 さんのコメント...

放課後の洞窟で、カタメと目が合っていたら、あるいはそれがカタメではなく浜一だったら・・・。
いろいろ考えると、人生って偶然の積み重ねなんですね・・・。

匿名 さんのコメント...

ただの布切れなのに、女のパンツとポジションされるとどうしてそんなに子どもから大人まで魅了する存在になるんでしょうね。精神的な「汚さ」が人を虜にしてしまう不思議な存在。誰も布自体には興味ないでしょ。不思議だなあ。