2008/05/21

コントラスト


午前11時、ぼくは日比谷線に乗っている。

銀座から乗り込んできた親子がぼくの向かいの席に座った。
子供は3歳くらいの男の子。
母親は年齢は30代半ばくらいだろうか。
色白でややほっそりとしている割にはスタイルが良く、髪はストレートで艶があり、
元々肌もきれいなのか、うっすらと化粧をした程度でとても上品に見え、スキがない感じだ。
一児の母親にはとても見えない。

神谷町で多くのサラリーマンが下車し、車内は閑散としていた。
読んでいた小説にも飽きたので、栞を挟み、バッグに文庫本を入れようとした時、
向かいの男の子が手に持っていたスナック菓子を床に落とした。
母親は、男の子を一瞬叱りつけ、床に散らばったスナック菓子を拾いはじめた。
見ぬふりをするわけにもいかず、ぼくも席を立ち、床にしゃがんで一緒に拾った。

スナック菓子を拾い集める母親の方を見ると、
下に大きく開いたシャツの襟元からブラジャーが見え、
そしてその奥に、かなり大きな、今にもちぎれ落ちそうな黒ずんだ乳首が見えた。
かなりの貧乳で、ブラジャーとおっぱいの間に2cmくらいの隙間ができていた。
ぼくは、スナック菓子を拾いながらチラッチラッと見続けた。

親子は広尾駅で降りていった。
その、外見からは見いだせないちょっとだらしのない感じと、
そして、貧乳と大きな乳首のコントラストが、ぼくにはとても心地よかった。