2008/05/07

柴田君との思いで


自分の性体験をなぞることで、弱変態の“作られ方”を検証してみます!

1回目はそろそろ記憶がおぼろげになり始めた、小学校の時のお話。

近くの団地に住む柴田君は、学級の中では少しやんちゃな存在だった。
小学三年の時、粘土を使ってカップやお椀を作るという授業があり、
僕と柴田君は仲が良いことから、お互い相談しつつ
湯呑茶碗のような抹茶茶碗のようなものを作ることにした。

珈琲はまだ大人の飲み物で、
従って古狸庵先生が持つようなカップではなく、
自分でもよく使う想定の茶碗だったというわけだ。

僕の作品は先生に褒められた。
どんなものをどう褒められたのか忘れたが、
人間褒められたときの“嬉し恥ずかし記憶”というのは
割としっかり残っているものだ。うん。

柴田君はといえば、少しイライラしながら何度か練り直し、
良く言うと荒削り、悪く言うと粘土で作った袋?
みたいなものを最終的に提出した。
それを見て笑った記憶があるから、
ユニークな作品には違いなかったのだろう。
現代なら、伸び伸びした柴田作品の方が褒められたかもしれない。

柴田君と僕は、一連の講評が終わった粘土の大型湯呑みを持って帰り、
僕の家で一緒に遊ぶことにした。
当時僕らの間で流行していたのは、押入れの中に入って籠ること。
その日も、お菓子やジュースや本と一緒に
とりあえず押入れに入ることにした。

柴田君がふすまを閉める。
大中小の段ボールや箱を組み合わせて、
基地のようなものを押し入れの中にこさえる。
戸の隙間から差し込む光だけで、建物を作りあげるのだ。

柴田君はなぜか学校で作ったマイ粘土を持ち込んでいた。
彼によるとそれはトイレということらしい。建物を彩る立派な施設だ。
ただ、大と小を兼ねた存在だったので、押入れの片隅にデンと置かれた
壺にも見えるそれは、やや間抜けに見える。

その日のストーリーはいつの間にか軍事教練になっていた。
一通りの指令や訓練、食事を終え就寝という段になり、
柴田中将にトイレに行くよう命令を受けた。
僕は少将で階級は1つ下、規律は重要だ。
僕はもぞもぞと体を動かし、妄想が支配している狭い基地の中で
トイレを使うフリをする。

でもその日の柴田君はどこか違っていた。
リアルに小便をしなくては許さないというのだ。
柴田君に中将という階級を許したのは間違いだった。
しかし、もう遅い。壺に小便をしなければ軍法会議も辞さないという。

僕が躊躇していると、柴田中将は「見本を見せる」と言ってズボンから
ちんちんを取り出し、先を壺に入れおもむろに小便を始めた。
柴田中将が放尿したことで、僕も安心したのだろう。
同じようなサイズのハラペーニョちんちんを取り出し、
やはり壺に先を突っ込み小便を始める。

暗がりの中で、何かいけないことをしている。
ちんちんのあたりもムズムズする。
中将もハラペーニョを出したままだ。

映画ブロークバック・マウンテンで、カウボーイの2人が
初めてテントで結ばれる、あのムズ痒い感じと同じだ。
何かが始まっちゃうかも知れないよぉ。。。

しかし、淡い禁断の瞬間は柴田君の声で終わりを告げる。
「あ、溢れるぞ!」

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

子供の時のもやっとした感じ、とても伝わります。いつの頃からチンチンに対する愛情ってめばえるのかなって思いますが、中将との美しい思い出に読んでいて涙が出そうです。お二人はいまや立派な大将軍になられていることでしょうね。

匿名 さんのコメント...

そういえば、ぼくも4~5歳ぐらいの頃かな、近所の小学生のお兄ちゃんと、アパートの空き部屋の押入れの中で4~5人で(女の子も含む)お医者さんごっこみたいなことをしたことがあります。ひとりひとりアソコをお医者さんに懐中電灯で観てもらうのです。幼いながらも何かイケナイコトをしているような気分を秘めながら。その記憶が鮮明に思い出されました。